CONDYLOMATA ACUMINATA
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマとは
性行為によってヒトパピローマウイルス(HPV)が感染して、腫瘤(イボ)ができる病気である尖圭コンジローマは、感染者との性行為で感染率が高く、特に10代後半から30代前半の方に多く見られます。感染すると、性器やその周辺にイボのようなものができ、免疫力が低下しHIV感染率が上昇するとされ、潜伏期間が長く自覚症状が少ないため早期治療が重要です。
尖圭コンジローマの症状
性器や肛門の周囲にイボが現れるのが特徴です。ピンク色や茶色で、トサカのような形状をしており、痛みやかゆみはほとんどありませんが、放置すると大きくなることがあります。口内や咽頭に感染した場合も同様にイボが発生し、潜伏期間は数週間から3ヶ月に及び、感染時期の特定が困難なことがあります。
一部の場合は悪性化してがんに進展することがあります。特に女性の場合、母親からの感染が分娩時に新生児にも感染し、呼吸不全を引き起こすリスクがあります。
尖圭コンジローマの原因
尖圭コンジローマは、外陰部にヒトパピローマウイルス6型、11型などが性行為によって感染することで引き起こされます。このウイルスは皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し、特に皮膚トラブルのある人に注意が必要です。また、オーラルセックスによって喉に感染することもあります。
尖圭コンジローマを引き起こすHPVは、子宮頸がんの原因となるハイリスク型HPVとは異なるため注意が必要です。尖圭コンジローマを発症するHPVには、ローリスクとされる6型と11型があり、接触によって感染が広がります。このウイルスは小さな傷口から侵入し、体内で繁殖することで症状が現れます。
尖圭コンジローマの治療
薬物療法では、ウイルスの抑制に効果のある軟膏の塗布が行われます。さらに、漢方薬も併用されることがあります。尿道内にイボが見られる場合には、外科的手術での切除が必要なこともあります。外科療法には、電気メスやCO2レーザーによる焼却、液体窒素による凍結などの方法があります。
尖圭コンジローマを完全に撲滅する方法は現在存在せず、ウイルスは体内に残ります。したがって、治療後も再発のリスクが高く、約3カ月以内に再発する可能性が約25%あるとされています。