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PROSTATE CANCER

前立腺がん

前立腺がんとは

年間約10万人の男性が新たに前立腺癌と診断され、1万人以上が死亡しています。発症者数や死亡者数は増加傾向にあり、2018年には男性のがんの中で第一位になっています。早期の症状はほとんど見られませんので、PSA(前立腺特異抗原)の血液検査が重要です。欧米では多くの男性が受けていますが、日本ではまだ普及が進んでいません。前立腺がんは進行がゆっくりと思われますが、中には進行が速いタイプや悪性度が高いタイプもあります。早期発見できれば、適切な治療が可能です。

前立腺がんの症状

初期の前立腺がんは自覚症状がほとんどない場合が一般的ですが、尿が出にくかったり、排尿時の痛み、頻尿などの症状が出ることもあります。進行すると排尿の問題に加えて血尿が出たり、骨転移による骨痛が生じます。また、リンパ節にも転移が起こりやすく、下肢リンパ浮腫などが現れることもあります。

前立腺がんの原因

前立腺がんの原因はまだ完全には解明されていませんが、男性ホルモンであるテストステロンの影響や加齢、食生活の欧米化などが関連していると言われています。特に、前立腺がんの家族歴や高年齢はリスクを高める要因として知られています。また、肥満や食品摂取(特にカルシウムの過剰摂取)、喫煙などもリスクを増加させる可能性がありますが、まだ明確な関連は確認されていません。

前立腺がんの治療

手術療法では、前立腺全摘術が行われます。開腹手術や腹腔鏡下手術、ロボット支援手術などの方法があります。放射線療法では、外部照射や内部照射が行われ、がん細胞を抑制します。
 

初期の段階でも合併症やもともと手術を敬遠される方、高齢な方、治療が難しい転移などの進行がんの方はホルモン療法が選択されることもあります。ホルモン療法は、男性ホルモンである前立腺がんのえさとなり得るテストステロンの影響を抑える治療で、効果が高いものの、根治を目指す治療ではないため、継続治療が必要です。また、PSA監視療法や化学療法、緩和療法なども行われることがあります。
 

当クリニックではホルモン療法で安定している方において、継続加療を行っております。

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